最近では多くの戸建て住宅の外壁に「サイディング」が採用されています。
ここ数年の間に新築住宅を購入されたという方のほとんどがサイディング外壁なのではないでしょうか。
本記事では、サイディング外壁についての外壁塗装やメンテナンスに関する内容をお伝えしていきたいと思います。
本記事を読むことで、外壁塗装を含めサイディングを適切にメンテナンスして永く使っていくことができるでしょう。
目次
サイディングはおよそ10年程度で塗装が必要
一口にサイディングといってもいくつかの種類がありますが、一般的な窯業サイディングであればおおよそ10年~15年程度で外壁塗装を実施する必要があります。
外壁にサイディングを採用している場合、外壁そのものの劣化もあるのですが外壁と外壁のつなぎ目に施工するシーリング(コーキングとも言います)の劣化にも注意しなければなりません。
サイディングが割れていたりシーリングが劣化したりしているままリフォームを実施せずにいると、隙間から雨水が侵入して建物本体の劣化につながってしまいます。
前回の外壁塗装リフォームから10年程度以上経過しており、かつサイディングに劣化が見られる場合には、できるだけ早くリフォームを実施することをおすすめします。
これが出たら塗装のサイン!劣化を知らせる4つのポイント
サイディングについて外壁塗装のタイミングはどのように判断するとよいのでしょうか?
ここでは、以下の4つの症状をご紹介します。
- 変色
- クラック
- チョーキング
- シーリングの異変
それぞれについて見ていきましょう。
変色
サイディングが紫外線や雨風を受けることで変色してしまう現象です。
単純に見た目が悪くなることもありますが、塗料の劣化を示すサインでもあり、放置するとクラックや塗装の剥がれの原因となります。
被害が拡大する前に外壁塗装リフォームを検討するとよいでしょう。
クラック
サイディングにひび割れが見られる現象です。
通常は塗膜で覆われているサイディングですが、長い時間をかけて塗料が劣化したときに起こりやすくなります。
地震など災害を原因とするものもありますが、放置すると建物本体の劣化にもつながってしまいます。
小さなクラックのことをヘアークラックと呼びますが、クラックの大きさによっては早急に補修することが求められるでしょう。
チョーキング
塗料が劣化したときに起こる現象で、塗料に含まれている顔料が白い粉上に外壁の表面に見られるようになります。
チョーキングは手で触ると手に白い粉がつくのですぐに分かるでしょう。
チョーキングは塗料の劣化を表すサインで、放っておくと塗料の剥がれやクラックにつながる可能性があるため、早いタイミングで外壁塗装リフォームを検討する必要があります。
シーリングの異変
また、サイディングとサイディングをつなぐシーリングの異変についてもよく確認しておく必要があります。
シーリングがひび割れたり剥がれていたりすると、例えサイディングの状態がよくとも、そこから建物本体の劣化につながってしまう可能性があります。
見た目もよくないため、シーリングに異変が見られるようになったら外壁塗装リフォームを検討するようにしましょう。
自分でできる日常のメンテナンスとは?
サイディングの劣化を示す現象についてお伝えしましたが、以下のような症状であればホームセンターなどで素材を購入して自分でメンテナンスすることも可能です。
- 小さなひび割れの補修
- シーリングの打ち替え
特にシーリングの打ち替えについてはサイディングの塗料は問題ないのにシーリングだけ劣化しているといった状況で、自分で施工できると費用をかなり安く抑えることができます。
ただし、自分ではうまく施工できているつもりでも隙間があるようなケースでは、隙間から雨水が侵入するなどして建物本体の劣化につながってしまうリスクがあります。
心配なようであれば業者に依頼してしまった方が安心です。
おわりに
サイディングの外壁塗装リフォームについて、実施の時期や劣化状況の判断方法などご紹介しました。
多くの場合、サイディングは10年~15年程度で外壁塗装リフォームを実施する必要がありますが、シーリングはそれより短い期間で悪化することもある点に注意が必要です。
サイディングに今回ご紹介した症状が見られる場合には、できるだけ早い段階で業者に相談することをおすすめします。