外壁塗装は家の補修だけでなく、見た目の美しさや印象も大切です。
一度塗ると次の塗り替えまでその色のお住まいで過ごすことになるため、外壁塗装においてどのような色を選ぶかは非常に需要な要素です。
ですが、色について専門の勉強をしたわけでもないのに、どのような色の組み合わせをすればよいのか判断するのはなかなか難しいですよね。
そのような時に便利なのが、お住まいの家の画像を使用して塗り替え工事完了後をイメージしていただけける「カラーシミュレーション」です。
今回は色選びの方法や注意点、そしておすすめのカラーシミュレーションサービスについてご説明いたします。
目次
外壁塗装における色選びの方法
カラーシミュレーションをご紹介する前に、色選びの方法として色のサンプルを確認できる「色見本」についてご説明します。
色見本には大きく次の3つがあります。
1. 日本塗料工業会の色見本帳
(一社)日本塗料工業が発行している塗料標準色全640色が載った色見本帳です。
この標準色に記載の色番号を指定すれば、各メーカーで発売されている塗料を指定の色にすること(調色)が可能です。
ですが住宅塗装には向いていない色も含まれており、また、すべての塗料製品が対応している訳ではありません。
2. 塗料製品ごとの色見本
各塗料メーカーでそれぞれの塗料製品ごとに発行している色のサンプル見本です。
主に塗料の製品カタログなどに付いていることが多いです。
塗り替えの経験がある方はこの色見本から選んでお願いしたという方もいるのではないでしょうか。
3. 塗り板の色見本
A4サイズの板に、指定した色を実際に使う塗料で塗装した見本です。
実際の質感や艶感をご確認いただけますが、塗装業者によっては対応していない場合もあります。
色見本で色ぎめをする際の注意点
色見本を参考にするときには、色見本と同じ色で塗装しても「想像していた色と見え方が違う」点に注意が必要です。
色の見え方が違ってくる理由は3つあります。
1. 色の面積効果による違い
「色の面積効果」とは、面積の違いにより同じ色でも色の見え方やイメージが違ってくることをいいます。
・明るい色:色面積が大きくなるほどより明るく感じる(明度と彩度が大きくなる)
・暗い色:色面積が大きくなるほどより暗く感じる(低明度になる)
例えば通販カタログで選んだカーテンが届いたら、思ったより色が明るく感じたり、薄く感じたりすることがあるのもこの面積効果によるものです。
小さな色見本で色を決める場合は、この面積効果を考慮して色選びをしましょう。
2. 室内と屋外の光源の差の違い
同じ色であっても室内(蛍光灯や白熱灯)と屋外(太陽光)では光源が異なるため、色の見え方が変わります。
3. 外壁の質感や艶を完全には反映しきれない
色のサンプルはもちろん、たとえ塗り板であっても、実際に塗る外壁と全く同じ質感・艶感を再現するのは難しいです。
外壁塗装の人気色や色選びについては以下の記事で詳しく解説しています。
塗り替えイメージを見たいなら「カラーシミュレーション」がおすすめ
このように、小さな色見本やサンプルだけでは塗り替え後のお住まいの全体のイメージを掴みづらいという問題があります。
そこでおすすめしたいのが、実際のお住まいの家の画像を使った外壁塗装のカラーシミュレーションです。
カラーシミュレーションといってもその方法は業者さんによって様々です。
主なカラーシミュレーションの方法をご紹介します。
カラーシミュレーションサイトを利用する方法
塗料メーカーや一部の業者さんのサイトなどが提供している、インターネット上で行えるカラーシミュレーションサービスです。
お住まいの家に近い外観イメージの家を選んで、自分で色選びをしていきます。
実際のお住まいの画像でないうえ、陽当りや周辺環境の景色も実際とは全く異なる写真を使用するので、お住まいの塗り替え後のイメージするのは難しいです。
また、パソコンの画面上で行うため、正確な色合いが表示されているとは言い切れません。
ですが、事前に色の方向性を決めたい方には便利なサービスです。
カラーシミュレーションアプリ(ソフト)を使用する方法
導入されている業者さんも多い、実際の住まいの写真を取り込んで色替えができるアプリを使用したカラーシミュレーションです。
ある程度細部まで色替えをするとなると、それなりの操作スキルが必要になります。
プリントアウトもできますが、使用しているパソコンやプリンタの機種などによって画面上の色と印刷物の色が異なる場合があります。
弊社の「カラーシミュレーション」はココが違う!
高機能な画像編集アプリを使って細部まで人の手で作業を行っているため、屋根や外壁はもちろん、ツートンカラーの塗り分けや、雨樋やシャッターボックス等の細かな付帯部分も指定した色で色替え可能です。
また、写真を撮影する際に電柱や植木が移りこんでしまう場合には除去することもできるため、外壁塗装後の仕上がりを詳細までイメージしやすくなっています。
色選びからはじめたい方には「カラーシミュレーションクリヤーシート」がおすすめ!
こちらも弊社のサービスになりますが、色ぎめを行う際には、実際のお住まいの家の外壁部分を透明に加工したカラーシミュレーションクリヤーシートが大変便利です。
弊社の色見本帳のサイズと同じB5サイズで作成しているため、色見本帳に重ねるだけでさまざまな色のイメージを確認することができます。
おわりに
塗り替えをする際にどのような色にしたら良いか悩むことも多いかと思います。
「塗装後の仕上がりがイメージと違う……」と後悔しないためにも、外壁塗装を行う前にカラーシミュレーションを実施しておくことをおすすめします。