そろそろ外壁塗装をしたいけれど、「先立つ資金がない」「万一の事態に備えて、資金を取っておきたい」など、二の足を踏んでいる方もいるのではないでしょうか。
そのような時に役に立つのがリフォームローンです。
外壁塗装でもリフォームローンを使うことができます。
いざローンを組むときに悩むのが、返済期間をどのくらいの年数で設定すれば良いかということではないでしょうか。
実は、外壁塗装のローンの返済期間には、目安となる「ポイント」があります。
今回は、おすすめの返済期間やローンの組む際の注意点などをご紹介します。
目次
外壁塗装のローンは「塗る塗料」に合わせた返済期間がベスト!
ローン年数は、家計状況やライフプランをきちんと考えて判断すべきですが、もうひとつ目安とすべきポイントがあります。
それはご自宅の外壁塗装で使用する「塗料」に合わせることです。 塗料に合わせるとはどういうことか。次の3通りになります。
1. 塗料の耐用年数に返済期間を合わせる
各塗料メーカー各塗料製品で、期待耐用年数を公示しています。
使用する塗料の耐用年数に返済期間を合わせれば、ローン完済後に次の塗り替えのタイミングが来るため、負担を最小限に抑えることができます。
期待耐用年数についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
2. メーカー保証や工事保証の年数に返済期間を合わせる
もうひとつの考え方として、使用する塗料のメーカー保証や、塗装業者の工事保証年数にあわせた返済期間もおすすめです。
メーカー保証とは、使用した塗料を使ったことによる不具合が出た場合、メーカーが保証対応をする制度です。
多くの塗料メーカーが、認定施工店の施工に対しメーカー保証(製品保証)を付けています。
また、塗装業者によっては工事保証を付けている業者もあり、メーカー保証と合わせて「W(ダブル)保証」を謳う業者もいます。
ローンの返済期間をこれらの保証年数に合わせれば、返済期間中に万一不具合などが発生しても、余計な出費に悩まされる心配が軽減されます。
認定施工店制度についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
3. できるだけ長くローンを組みたいなら高耐久塗料で外壁塗装を行う
塗料の耐用年数に返済期間を合わせる考え方に近いですが、できるだけ長くローンを組みたいとお考えでしたら、無機塗料などの期待耐用年数の長い高耐久塗料を選ぶことをおすすめします。
1回の塗装工事金額だけ比較した場合、ウレタンやシリコンなどの塗料は、高耐久塗料の工事金額に比べ割安に感じられますが、耐用年数の短い塗料は、塗り替え周期が短くなります。
塗り替えのたびにかかる足場代や人件費などは、どの塗料を使用しても変わりません。
そして、塗装工事金額のほとんどは、この足場代や人件費が占めています。
耐用年数の長い高耐久塗料は塗り替え周期が長く、塗り替えの回数を大幅に減らすことができます。
ローンを組む時には、このようなライフサイクルコスト(生涯費用)で考えた返済プランもおすすめです。
※塗装業者によっては提携するローン会社により返済期限が決められている場合もあります。
外壁塗装のローンを組む際の注意点
リフォームローンを組むときに覚えておくと良い注意点やコツをご紹介します。
申請には審査がある
リフォームローンの申請には年齢や職業、勤続年数、年収などに基づく審査があります。
もし審査に落ちてしまった場合、リフォームローンを利用することはできません。
無計画に長い返済期間にしない
「月々の返済が楽になるよう、少しでも長めにローンを組みたい」と考える方もいるかもしれませんが、外壁塗装のローンに関しては、使用する塗料の耐用年数以上に長いローンを組むことはおすすめしません。
なぜなら、総支払額が増えるばかりでなく、支払いを終えてない段階で、建物の劣化が始まりだし次の塗り替えのタイミングが来てしまうからです。
そうなると、残債がある状態で再び外壁塗装を行わなければならず、そこでもローンを組めば二重に払う期間ができ、負担が大きくなってしまいます。
金利の高いローンは注意
リフォームローンを利用すれば、十分に資金に余裕がなくても外壁塗装を行えるため非常に便利ですが、返済総額を少しでも抑えたい方は、金利を意識する必要があります。
実際に適用される金利は審査によって決まりますが、金融機関の設定では、約2%〜6%と幅広くなっています。
たとえば、「借入額100万円、返済期間5年」の元利均等返済(毎月の返済額が一定)の場合
【金利2%】総額105万1,758円
【金利5%】総額113万2,414円
となり、約8万円も返済総額に差がつきます。
可能であれば、なるべく低金利のローンで借りられる金融機関を選びましょう。
おわりに
外壁塗装のローンについて、返済期間の決め方のコツや、組む際の注意点について紹介しました。
外壁塗装はお住まいの美観を保つだけでなく、紫外線や雨風による腐食や劣化から家を守る役割があります。
そのため、定期的なメンテンナスが必要になります。 先送りにすれば、ひび割れなどの劣化が進行し、補修費用など思わぬ費用が余計にかかってしまうこともあります。
外壁塗装のローンは適切に利用すれば、お住まいにも家計にもメリットがあります。
大切なマイホームでいつまでも快適に住み続けるためにも、適切なタイミングで、できるだけ負担の少ない外壁塗装を実現させましょう。
※本記事の情報は2021年6月時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。